読書感想文:『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする』1巻【書評・ラノベ】
『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする』1巻はどんなラノベ?
電撃文庫公式サイトより引用
「恋愛よりも、仲間たちとの友情こそが青春」と信じる古賀くん。しかし、誰しも恋愛感情は止められない。仲良し男女5人組の関係は、少しずつ変わっていってしまう。
89点 ★★★★★★★★☆☆
『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする』1巻を読んでみた!(※ネタばれあり)
「こういうお話か~」からの
最後まで読んで、ギャーってなりました。
途中を読んでるとき、「ふむふむ、こういうお話か~」ってだいたいの見当をつけて、物語の流れに身を任せて油断していたら、最後にガツンと目を覚まされるような。
例えるなら、映画の『ブレードランナー』を見た後みたいな気分です。
WarnerBros.comより引用
あの映画は、アートな世界観がかっこいいし、
デッカード対レプリカントたちの、攻防ストーリーも熱い。
でもやっぱり、クライマックスでレプリカントのロイがとった行動に尽きますよね。
あれこそが、『ブレードランナー』を永遠に語り継がれる名作にしています。
この『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ』ラストの衝撃もあれに似てて、「自分は今まで何を見てたんや……」な感じがやばかったです。
「いいエンディングだった」じゃなかった
高校生の未熟さゆえに「友情と恋愛」を消化できなくて、悩んだり傷つけたりしながらも答えを探すお話、だと思って読んでました。
とくに、主役2人の過去エピソードが痛々しかったので、トラウマを乗り越えていくラストを期待しながら読み進めてるかんじでした。
だから、クライマックスの「夜瑠ちゃんをライブハウスから助けるヒロイックな冒険からの友達5人で蛍」に至って、「綺麗ないいエンディングだった」とか思ってたんです。
最後の最後に来た「怪物」に、ゾワワッってしました。鳥肌!
え、「夜瑠ちゃんが、お姉さんとのトラウマを乗り越えて優しい恋情を知る物語」とかじゃなかったの……?
え、びっくりして吐きそう。。。
びっくりして、でも、途中までのエピソードも、こういう物語にするためだったんだ!って、ぜんぶつながった感もすごくてオロロロ(吐)
途中、ぼんやり青春物語を楽しんでた自分なんなの。
あわてて、最初からもう1度読み直しちゃいましたもん。
まとめ
吐くほど面白かったですオロロロ
この1巻では、まだ火乃子ちゃんも掘り下げられてないし、このラノベまだまだ宝の山です。
なのに、この飢餓感に対して、2023年1月現在まだ2巻までしか出てないんですよ。
2巻は即買いしたんだけど、すぐに読んじゃうのは勿体なくって。
ああ。。今すぐ10巻くらい出して。。。